食について④『食べない、死なない、争わない』


秋山さんに引き続き、稲葉さんの本。
個人的にとても感銘を受けました♥︎

Amazonからプロフィールをお借りします。

稲葉耶季(いなば・やすえ) 1942年、東京都生まれ。67年、東京大学経済学部経済学科卒業。 69年、同大学同学部経営学科を卒業し、東京都庁に就職。 77年、司法研修所をへて静岡地方裁判所判事補となり、以後、名古屋、群馬などに勤務。 93年、那覇地方裁判所判事。97年、横浜地方裁判所判事。同年、インド北部に「ヒマラヤ稲葉学校」を設立。 99年、琉球大学法文学部教授。2006年、那覇簡易裁判所判事。09年、名護簡易裁判所判事。 12年、定年退官。13年11月、臨済宗の僧侶となる。14年1月、弁護士登録。 同年9月、インド・ラジギールで修行。15年1月よりインド・ナグプール仏教大学設立アドバイザーとして活動中。

現在は尼僧、生まれは東京山手教会で、幼い頃はキリスト教の教えにも触れていたとのこと。


稲葉さんは完全に全く食べていない不食ではなく、超少食(完全菜食)とご本人が書かれています。一時期不食で、今また不食への移行中とのこと。
文章がとても明快で読みやすいです☺︎
でもその奥にものすごく深い愛を感じるというか、とにかく頭の良い、懐の深い方だなあと。


稲葉さんが色々調べた不食のメカニズムについての考察がとても面白かったです。
以下、本に書かれていることを端的にまとめてみます。

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①腸内細菌

ゾウや牛が植物しか食べないのに強固な筋肉や骨、牙を保持していられるのはなぜか?
そのカギは腸内細菌。ゾウや牛といった草食動物の腸内にはおびただしい数のバクテリアがいる。草食動物の腸には、植物から取りこんだ成分を筋肉や骨の材料に変えていくバクテリアが存在する。草食動物は元素の中核となる量子の数を変換するメカニズムを持っているらしい。これを原子転換という。
タンパク質をとったから筋肉が増える、というのではなく、草食動物はバクテリアの助けを借りて原子転換するメカニズムが発達している。
人間にもそのポテンシャルがあるからこそ完全菜食でもいけるのでは。
そのためにはできるだけ化学物質をいれずに腸内環境をよくしていくこと。

②プラーナ

稲葉さんはプラーナを「宇宙のあらゆる場所にあるエネルギーで、命あるものすべてがそれによって生かされている」と説明されています。
プラーナは太陽エネルギー、光のエネルギーともいう。不食の人はそれを植物の光合成のように直接的に受け取って使える人が現れてきたということではないか。


③空気

不食の人も普通に食べている人も、栄養素を体内で燃焼させてエネルギーを得るのに酸素が必要。
空気中に含まれる酸素は約2割、残りの大部分は窒素。

普通に食事をする人にとって重要なのは約2割の酸素で、約8割を占める窒素はほとんど使っていない。しかし、不食者の場合、おそらく呼吸の意義はかなり違っていて、空気に含まれる窒素と他の元素も栄養源として使っていると考えられる。
私たちの体の筋肉、臓器、血液中の細胞成分など、主要な組織はすべてタンパク質でできている。そして、窒素はタンパク質の主要な成分である。

秋山さんのように水分もとらない不食者は、空気中の水分も活用しているのだろう。条件にもよるが、空気中には0.1〜2%程度の水分が含まれている。


以上に述べたように、不食者の生命活動は、腸内細菌の作用、それが大きく関わって起こる原子転換、プラーナのとりこみと活性化、空気成分の活用などの組み合わせで支えられていると考えられる。


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超少食にしたら栄養的に身体を維持できるんだろうか?と思いますよね。
しかしなるほど、原子転換や空気中の窒素(!)でもいけるのかもしれない…
こういうことをただ知るだけでも体のポテンシャルが上がると思います。





やはりプラーナの摂取率を高めることが大切なのかなと思います。
手軽にできるのは太陽光をあびることですね☺︎

ジャスムヒーンさんはポイントとして毎日の瞑想、祈り、エクササイズ、軽いベジタリアンの食事などをあげています。


あとは秋山さんも書かれていたように、
リラックスして、魂が喜ぶことをして、楽しく幸せに生きること。


超少食や不食で生きられるなら、私たちが生きるために必要なものは、本当に全て与えられている、ということにさらに深く深く感謝して生きることができるだろうと思います。


私はまだ超少食まではいかないと思いますが、食べる喜びを大切にして、体のポテンシャルをさらにあげていきたいなあと思います(*'ω'*)


稲葉さんの本『食べない、死なない、争わない』の最後に書かれている「今を生きる16の知恵」がまたとても素敵です。
ぜひ読んでみてくださいね♡