「わたし」という存在は、
毎瞬、変化し続けています。
もし「わたしは変わっていない」と感じるなら、それはあなたがそうあることを毎瞬選んでいるからです。
わたしの「過去の状態」を、
そのまま意識して継続させることを選んでいるのです。
わたしは
きれい好き、
怒りっぽい、
優しい、
すぐヘコむ、
努力家、
飽きっぽい、
弱い、
涙もろい、
真面目、
ユーモアがある、
頑固、
……
どんな人の中にも、いろんな性格のタネがあります。
これらはいうならば、あなたの成分。
わたしの本質は、それを受けとめる透明なコップの側です。
その成分は時と場合により、急に表にでてくる。
そして毎回しゅうっと消えていく。
そう、消えているのです。
心には、「自分はこういう存在」という認識はなく、いつもまっさらな状態に戻っているのです。
24時間ずーっと同じ性格で同じ心のままです、ということはありません。
明るかったり暗くなったり、何かに集中したり飽きたり、怒ったり泣きたくなったり…
忙しく変化し続けています。
その中の一番多い回数の反応を、自分の性格だと思いこんでいるのです。
性格は、あなたの成分であり、あなたの一部ではあるけれど、「あなたそのもの」ではないですよね。
わたしは真面目、
でも真面目はわたしか?
真面目=わたし?
って逆に考えるとおかしいですね笑
真面目はわたしのひとつの側面であり、
24時間毎瞬常に真面目です!ってことはほとんどないはずです。
性格と思っているものは全てそうです。
(逆に言えば、その反応回数が多いものが減り、別の反応が増えてくると周りからは「性格が変わったね」と言われたりします)
どんなに意地悪だと感じる人でも、ちょっと優しい性格の側面がでてくる時もあるのです。
例えば大昔の私はとにかくイライラしやすく、すぐに怒りの感情・攻撃的な思考がでてきていました。
自分のことを「怒りっぽい性格」と思っていました。
心を深く見つめるようになって、今は昔に比べたらほとんど怒りの感情と思考・行動が結びつかないようになりました。
私の「怒りっぽい側面」が、ほぼ表にでてこなくなった。
それは自分の中に、「怒らない・思いやりのあるわたし」を選んで育て続けてきたから。
性格が変わったというより、ただ怒り成分が出てくる回数が激減しただけ。
毎瞬、怒らないことを選び続けてきて、
今もそう意識しているだけなのです。
そして、私の中心はまっさら透明で何者でもない、という感覚です。
私は透明な器の側。だから自分の成分に気がつくことができます。
これからもどうにでも「あれる」。
私たちは、
「わたしはこういう存在だ」という概念を、
気付こうと気付くまいと、毎日毎瞬、新しく選んでいるのです。
過去から変わらない性格だと思うなら、
それは「過去のわたし」が「今この瞬間」も存在することを、自分が無意識に選び、延長させ続けているからなのです。
あなたは、自分のことをどんな存在だと感じていますか?
その自分は、過去からずっと同じでしょうか?
ずっと同じ自分であることを、過去の自分を継続させることを、無意識に選び続けてきたのでしょうか?
新しい、まっさらな自分を選ぶとしたら、
どんな「わたし」であることを望みますか?
今この瞬間、そうあることを許し、選んでください。
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