「私の宗教はとてもシンプルです。
それは優しさです」
ダライ・ラマの言葉です。
チベット仏教、って興味深いものがたくさんあるのですが、
ダライ・ラマが伝えているメッセージの本質は、本当にこの言葉に集約されている気がします。
優しさ。
それは自分の周りの方に向けてという意識も大切ですが、
何よりも自分に対しての優しさが私にとっては最重要。
昨日も自分の心を見つめることについて書きましたが、
自分に向けての優しさ、思いやりがないと、自分の感情をそのまま受けとめられないのです。
優しさのひとつは、
「判断し、良い悪いと裁かないこと」。
ただありのまま、そのままを受けとめる。
心はすぐに「こんな自分はダメ!」と責める癖があります。
頑張ってない自分はダメ、
仕事イヤだ、あの人嫌いと感じる自分はダメ、
予定通りこなせない自分はダメ、
常に一定の状態を保てない自分はダメ…
自分の中の「揺らぎ」を許さない、
とても厳しいスパルタな自分です。
あなたの中にもいませんか?笑
そんな自分に気付き、
まずは素直に感じること。
湧き上がってくる思い、その全てを判断せず優しく受けとめる。
どんなにダメだと感じる自分に対しても、
「その思い、つらいよね、苦しいよね。ずっと感じてきたんだね」と共感してみる。
そうやって見てもらえるようになると、
心は安心します。
わたしたちの表面意識(顕在意識)が、自分(心)の味方だと分かってもらえると、
たくさんたくさんいろんな感情を見せてくれるようになり、それを否定する動きがないのでちゃんと気付くことができます。
そしてその奥の思いこみに気付き、手放してどんどん心を自由に「戻して」あげられるようになるのです(´ω`)
そのスタートは、優しさ。
自分への思いやり、愛です。
心を楽にしてあげたいという、優しい優しい思いです。
それは決して自己中心的な思いではありません。
今までに、自分を価値のある存在だと感じたい、そのためにいろんな目標がでてくるという心の動きをみてきました。
それは「自分は愛される価値がない、自分は不十分だ」という思いこみがあるからです。
自分への愛があって初めて、
周りの方に承認を求めない、期待のない愛が循環できるようになります。
その愛の基本が、まずは自分の思い・素直な感覚を優しく受けとめることです。
0コメント