全体性で受け入れる



昔を振り返って、
以前は「自分という存在はこうあるべき」というような思いこみが強かったと思います。


なぜか持っている高い自己基準。
「こうあるべき、これをやるべき、やるならちゃんとやるべき云々」
その癖が強くついてしまったのは、
やはり大学受験かなと思います。


予備校に行かなかったので、勉強も自分で量・質をコントロールしてやっていく目標達成体質なところがフルパワーで発揮され、
それが成功した=希望していた大学に入れた、という成功体験。
その経過は楽しいものでもあったので、
それが「自分を苦しめるものかもしれない」とは思えないわけですね。


目標達成体質が悪いわけではなく、
上手く使いこなせるかどうか。
そもそも目標の設定を間違えたらかなり危ない(笑)
全然違う方向へ、全力で行ってしまう。
これは私の場合、偽のワクワクだった法曹を目指すというところでやってしまいます。


他にも「こうあるべき、そのためにはこれを頑張ってやるのだ!」というような
自己改革、自己自律?が大好きでした。
線路をどんどん引いてしまう。
でもそれが自分にとって本当に「良い」ことなのかは分からない。
思いこみに縛られたイメージからでてきた目標もたくさんあった。



そして目標を達成できなければ自分を責める、という癖を持っていれば
止まらない自己否定・自己嫌悪ループ。
自分ひとりの努力じゃどうにもならないことは、たくさんたくさんある。
何かがするする進む時、それはタイミング、他の人の思い、体調、いろんなものが重なっている。









今は、「自己否定をすることなく」
目標達成体質を楽しめるようになりました。
でもあまり使っていないのです。


だいたいの見通しをイメージする、そのために必要な準備はする、その準備をいついつまでにやる、とプランを考えたりはしますし、
このくらいはやっておきたいなあという目標というか、意図は作ります。
でも、ゆとりを持ってとてもゆる〜く置いておく。
キチキチプランを作っても、娘や父に何かあれば即吹き飛んでしまうわけで。
柔軟に変更もするし、思ったように進まなくても、それがベストだったのだ、と命の流れを信じられます。
さらにその途中でどかーんとインスピレーションが降ってきて、プランが変わることはしょっちゅう。
ここ数年はその繰り返しでした。
だからもう詳細なプランを作ることはほとんどない(笑)
ただイメージ、意図は大事。
心の照準を合わせておくことで、いろんなことに敏感に気づけるようになるから。




今の自分にできること、できないこと。

それは人生のタイミングによって違います。

そこを、冷静に見極めて

自分を否定することなく受け入れる。



育児中の今の私は、昔のように自分のやりたいことだけを考えて、好きなようには時間を作れない。
プランをたてても、その通りに時間が作れるとは限らない。
Habits for Creativesのどこかでも話しましたが、私にとって今は、やりたいことをやっていくための長い準備期間(笑)
どんな種を選ぼうか、どこに植えようか、イメージを膨らませて、土を耕し栄養を補給して土壌改良(笑)しているような感じです。




育児も介護もなく、
仕事をする・やめる自由があって、
自分のための時間を作ろうと思えば作れる、
かつてのその頃に戻りたいと感じる時はもちろんあります。
制限ができて初めて豊かさを知る、ですね。


でも自分のことだけじゃない、というのは
それはそれで嬉しい不自由でもあって。
どんどん成長していく娘との時間は、本当に今しかない。


できないこともある、

でも豊かさもある。

それをありのまま、まるごと受け入れる。

「こうならいいのに」という期待なく。
もちろんその思いを感じるなら、それごと全て、心の中心で受けとめる。



もともとの気質として認めてはいるけれど、
目標達成体質は、今このタイミングでは使いづらい。
今は目標やプランを細かく考えるより、習慣作り・そのための工夫をより深く研究する方にシフトしました。






長くなりましたが、

自分の全体性をそのまま愛すること、

本当にそれが大事!!


今の自分がどんなタイミングで、
どんな性格で、
どんなことを感じていても、
それでいいのだ、と。
今はいつだってユニークでパーフェクトだ、と。



自分の一部を、
どんなことであっても否定しない。
その愛が、思いやりがあって初めて
自分の本音の声がよく聞こえるようになる。



例えばそれは身体に例えれば、
新しい髪の毛が生えてくるのはいいけど
うんちだすのはイヤ、って言ってるようなもの。笑
全て合わせての、身体ですよね。
心も同じ。



日々いろんなことがあって、
心の中にはたくさんのエナジーが駆け巡る。
その全て、それでいいのだ、と
今この瞬間、認めてあげましょう。
全てはそこから。♥︎